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大胆と雑をはき違えない

更新日:4 日前


コンペ形式のアートフェア「different Kyomachibori art fair 2025」に参加し、

無事に会期を終えることができました。


今回のdifferentは全応募者357組の中から、審査員25名によって62名の参加クリエイターが選ばれました。

その中の一人として選んでいただけたこと、そして——

会場パンフレットやポスターなど、フェア全体のキービジュアルに私の絵を使っていただけたことが、本当に光栄でした。

そのおかげもあって、想像していたよりずっと多くの方が足を止め、興味を持ち、

実際に会場まで足を運んでくださいました。

素晴らしいアーティストの方々の中に、自分の絵が並んでいたことを思うと、

ただただ運が良かったとしか言えません。そして、心からありがたく思います。


ここに、あの日の空気と、嬉しい気持ちを思い出せるように、少しだけ書き残しておきます。


ありがたいな嬉しいなと思ったこと

・nejiさんで展示ができた

・絵を見ながら、口角が上がっている人の横顔をたくさん見れた

・「もっと良くなる」と教えてくれる人に出会えた

・設営の時点で「買いたい」と言ってくれた人がいた

・イベント特典のポスターがなくなりましたとスタッフが笑顔で報告しにきてくれた

・パンフレットを指差して「この絵を見に来ました」と言ってくれた人がいた

・9割の絵を持って帰らずに済んだ

・置いていたZINEを買いたいと言ってくれる人が何人もいた

・他のアーティストの作品を一気に見て、話を聞くことができた

・今までの展示で出会った方々が応援に来てくれた

・審査員の方々がコメントを書いてくれ、実際の絵を見て、話を聞いてくれた

・9名の審査員の recommendation と、二つの賞をいただけた

・nejiで頼んだもののすべてが美味しかった

・一緒に展示していたアーティストの皆さんの作品と人柄が大好きだった

・私の絵を売るためにiPad片手に走り回ってくれたスタッフがいた

・私のつくね史上一位のつくねをご馳走になった

・橋本監督に描いてもらった、人生初のソロ似顔絵

・カナミさんの頑張ったねチョコレート

・キーマさんのZINEに出会えた




お金を出して絵を買ってくれる行為や、絵を見て、少し笑顔になる横顔。時間を割いて、見に来てくれくれたと言う事実。「もっと良くなるよ」と教えて貰うこと。「この先どうしたい?」と聞いてもらえる事。

人が私のために使ってくれる言葉と時間とお金が、こんなにもはっきりと見えたのは初めてでした。

その全部が、今までやってきたことや、これからも描き続けていくことを肯定して貰えているように感じました。


もちろん、学ぶことが多く、自分の未熟さも嫌になるくらいよく見えました。



値決めのこと。事前準備のこと。印刷の仕方、表現の方法。


中でも、「大胆と雑は一緒じゃない」と言う言葉が、ずっと心に残っています。

見透かされているようで、耳が痛かった。優しくて信頼できる言葉だなとも思いました。

制作、展示、梱包、全てにおいて私の“大雑把さ”は、隠せていなかったし、作品にも滲み、足を引っ張っていました。大胆であることは良いけど、丁寧さが伴わなければ、それはただの雑になってしまう。雑で良いことなんて何もない。それを痛感した展示でした。



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お世話になったすべての方に、心から感謝しています。

この3日間ずっと在廊するために協力してくれた家族にも感謝しています。


今回の売り上げと、皆様から頂いた時間や嬉しい言葉たちは全て、次の活動と制作のために使わせていただきます。

本当に、ありがとうございました。


Kana Hashimoto









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